いまやスマートフォンは日常生活になくてはならないものになってきました。お子さんにスマホを持たせている家庭も少なくはないですよね。
スマホやパソコンを使うなら、セキュリティなどのリスクについて知っておきたいもの。
親子でネットリテラシーを高めて、安全にインターネットを活用していきましょう。
今回は、ネットリテラシーとは何か、子どもに教えたいネットとの付き合い方などをご紹介します。
ネットリテラシーとは?
ネットリテラシーとは、インターネットを安全に正しく使うために必要なスキルや知識のことです。インターネット上で正しく情報を検索したり、知識を得たり、ものごとを共有したりするためのスキルや知識を指します。
近年ではインターネットを介した問題も増えており、ネットリテラシーの重要性が高まっているといえるでしょう。
具体的には、以下のような知識やスキルのことです。
- 情報を検索するスキル
- 正確な情報か判断するスキル
- セキュリティ対策の知識
- オンラインプライバシーの知識
- ソーシャルメディアの活用スキル
- コミュニケーションスキル
- 著作権に関する知識
情報を検索するスキル
インターネットの主な使い道は、必要な情報を検索することではないでしょうか。
使いこなすには、必要とする情報を適切にかつ正確に見つけるスキルが必要です。情報が見つけやすい検索場所はどこか、どういう言葉で検索すると正確な情報にたどりつけるか、などのスキルが含まれます。
正確な情報か判断するスキル
インターネット上にはフェイクニュースなどの偽の情報も少なくありません。
検索して得た情報が正確で信頼できる情報か、また偏りのない情報かを判断・評価する
スキルも必要です。つまりインターネットで得た情報をうのみにせず、自己判断できる能力とも言えるでしょう。
セキュリティ対策の知識
インターネットを使うことは、ウイルスへの感染やフィッシング詐欺、個人情報の漏洩など、セキュリティ上のリスクと隣り合わせです。これらのリスクを知り、不正アクセスやハッキングから自分自身や他人を守る方法についての知識とスキルは欠かせません。
オンラインプライバシーの知識
自分の個人情報は自分で守るために、プライバシーを守る知識も必要です。
個人情報が流出する原因は、フィッシングなど悪意のある情報搾取に限りません。
SNSに写真をアップしたり、コメントを投稿したりするだけでも、プライバシーの特定につながることもあります。そういったリスクにつながる行動を理解し、避ける知識も必要です。
ソーシャルメディアの活用スキル
いまやSNSをはじめとするソーシャルメディアはスマホ社会には欠かせないものですよね。先にもご紹介した通り、プライバシーの特定につながる行動を避けるのはもちろんのこと。ソーシャルメディア上の機能を正しく設定をする、リスクにつながる使い方をしない、なども大切です。
コミュニケーションスキル
日常生活で、人との関わりに必要な対人スキルと、インターネット上で必要とされるコミュニケーションスキルは少し異なります。
インターネット上でのコミュニケーションは、相手の顔が見えないだけに配慮が必要な場合も多いもの。
電子メールやSNS、オンラインMTGなどのオンラインコミュニケーションは、対面とは異なる配慮が必要です。
著作権に関する知識
インターネット上のコンテンツは、誰でも気軽に楽しめます。しかし、写真やイラスト、音楽、文章などを使用するには注意が必要です。好きなキャラクターのイラストをダウンロードして使用したり、好きな音楽を動画サイトに使ったりすることは法に触れるケースもあります。著作権に触れない使い方の知識が必要です。
ネットリテラシーは、情報社会と言われる現代社会には欠かせない知識です。インターネット社会で正しく安全に暮らすために、大人から子どもへ伝えていきましょう。
ネットリテラシーの育て方
いまや子どもにとってもインターネットはなくてはならない存在です。
学校で配布されるタブレットをはじめ、スマホやゲーム機など、インターネットを触らない日はない子も少なくないかもしれません。
学校ではたびたびインターネットやスマホ利用に関する指導はあるものの、子どもがインターネットを使うのは、主に家です。安全にインターネットを使うために、私たち大人もネットリテラシーを高める知識を学び、教えていきましょう。
子どもに教えたいこと
- 基本的なインターネットの使い方
- SNSへの投稿の危険性
- 広告やメールのリンクの危険性
- 情報の信頼性を判断する方法
- 著作権やプライバシーに関する知識
子どものスマホ操作をみていると、こんなに使えるの?と驚いたり、それはダメ…とヒヤヒヤしたり、という経験がある方もいるのではないでしょうか。
ただ、小さい頃からスマホを手にしている子どもは見よう見まねで使えていても、安全な使い方を知っているわけではありません。
基本的なパソコンやスマホの操作を確認し、検索の仕方やブラウザの正しい使い方、セキュリティに関する基本的な知識など伝えておきましょう。
特にSNSの使い方は、子どもに伝えておきたいことのひとつです。
身近なSNSであっても投稿には情報漏洩などのリスクもあること、人の投稿は全てが正しいわけではないことなども知っておきたいものです。
またSNSやサイトの表示される広告はむやみにタップ(クリック)しない、不審なメールやリンクは開かないなど、画面を見ながら、親子で確認すると理解しやすいかもしれません。
検索して得た情報が正しいかどうかを判断する目も、子どもの頃から身につけたいもの。残念ながら、インターネット上には正確でない情報や、偽情報も存在します。子どもには、信頼できる情報源を見つける方法や、情報の正確性を知る方法も教えてあげると安心です。動画サイトやSNSは公式アカウントの情報を見るなど、情報を選ぶ基準を伝えておくとよいでしょう。
またインターネット上の画像や音楽には著作権があることも知っておくべきです。むやみに画像を使ったり、音楽を転用したりするのは、法律に反する恐れがあることを説明しておきましょう。
子どものネット環境を整えよう
親子でネットリテラシーを高めることで、インターネット上でのリスクを減らしていきましょう。ただ知識やスキルを身につけるだけでは、リスクを完全に避けるのは難しいものです。
インターネットを安全に使うには、設定などを見直して環境を整えることも大切です。
特に子どもにスマホやパソコンを与える場合には、セキュリティ対策となる端末設定をしておきましょう。
- セキュリティソフトを入れる
- ファイアウォールを設定する
- パスワードは複雑で共用でないものにする
- ファミリー機能などを使い制限をかける
- 使えるWi-Fiは、家のみにしておく
など。
スマホやパソコンの端末の設定を見直してみてください。
設定の方法は、端末の説明サイトで確認できます。
最後に
ネットリテラシーは、インターネット社会である現代においては、身につけなければならない知識・スキルです。安全にインターネットを使うために、この機会に親子でスマホやパソコンの使い方や設定を見直してみてはいかがでしょうか。
文:きずねネットよみものWeb編集部