3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。
ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。Official Instagram
読者からのメッセージ
読者(50歳、女性)の方から
夫と長女(大学生)、次女(高校生)の4人家族です。実家の両親はともに70代後半で、同じ県内に住んでいて、月1回は会っています。幸い大きな病気やけがなどはなく、2人で元気に暮らしています。
とはいえ、年も年なので、いつ何が起きてもおかしくないとは思っています。具体的にどのくらい年金をもらっていて、貯金があるのか知りませんが、ちょこちょこと家をリフォームしたり、旅行に出掛けたり、割と余裕があるように見えます。ただ、「そんなにお金を使って、この先大丈夫?」という不安も……。
今後、どちらかが介護の必要な状態になったら、県外に住む弟ではなく、私が面倒を見ることになるでしょう。うちはまだまだ子どもにお金がかかるので、金銭的に負担するのは厳しく、もしそうなった時のために、両親の経済状況は把握しておきたいです。ただ、それとなく尋ねても、「大丈夫、大丈夫」「何とかなるから」と受け流されてしまいます。
両親とこの先について話し合うには、どのようにすればいいでしょうか?
堀江さんのメッセージ
お金や亡くなった後の話は、何となく聞きづらいですよね。でも、自分の親だったら、ずばり聞いてしまってもいいと思いますよ。
人間は必ずいつか亡くなります。そして、「死」が近づけば近づくほど、本人も、周りも、「死」について話題にするのを避けてしまいがちかもしれません。だから、2人とも元気な今のうちに、しっかり話し合ってみてください。それとなく尋ねるのではなく、「1度、ちゃんと話そう」と真剣に言えば、きっと本気で向き合ってくれると思いますよ。
話す手がかりとして、老後や亡くなった後の希望を書き出し、「エンディングノート」をつくってみるのもおすすめです。介護が必要な状況になったら、在宅がいいのか、施設がいいのか。どちらか1人が亡くなった場合、残された方はどうするのか。そして、どんな資産が、どれくらいあるのか。亡くなった後、それをどうしたいのか。いろいろなパターンを想定して考えることで、頭の中が整理できますよ。
そして、弟さんとも話し、認識を合わせておきましょう。実際に介護が始まったら、想像以上にお金と時間、体力が必要になります。いざという時にあせらないよう、具体的に姉弟間でどうやって分担するか、事前に話し合っておくといいですね。
ご両親と話す時は亡くなった後のことだけでなく、「これから先、どんな風に楽しく老後を送りたいか」という目線で一緒に話せるといいですよね。「家族で〇〇を旅行したい」など、夢や目標が出来ると、人生に張り合いが出て、毎日が楽しくなります。あまり1人で抱えこまず、ぜひ、今後をどのように楽しく生きるかという話し合いをしてみてくださいね。