最近、目にしたり耳にしたりする機会が増えた「フェムテック」。フェムテックとは、Female（女性）とTechnology（技術）をかけ合わせた造語で、女性特有の健康課題やライフスタイルの悩みなどをテクノロジーの力で解決する、製品やサービスを指します。
今回は、普段の暮らしに気軽に取り入れることのできる、話題のフェムテックアイテムを紹介します。
フェムテックとは？
フェムテックとは、女性特有の健康課題やライフスタイルの悩みなどを解決する製品やサービスのこと。フェムテックという言葉自体は、もともとドイツで誕生し、欧米を中心に浸透してきています。
女性特有の健康課題とは、例えば月経や妊娠、更年期などのこと。近年は、ジェンダー教育や女性の活躍推進、働き方改革なども追い風となり、女性の悩みへの理解やサポートを促進しようと、日本でもフェムテックに関する商品やサービスが広まってきました。
最近では、AIやアプリといったテクノロジーの活用に限らず、女性の健康を支えるもの、女性のためのサービスといったジャンルの1つ、あるいはキーワードとして使われるシーンも。テクノロジーの要素が薄い商品やサービスを「フェムケア」という言葉で表現することもあります。
以下、心身の不調時に頼りになるアイテムや、質の高い睡眠をサポートしてくれるグッズなど、気になる注目のフェムテックアイテムをピックアップしました。
心身の不調をレスキュー
秋は、寒暖差や気圧の変動に悩まされる人が増える季節。ホルモンバランスの乱れによるPMS（月経前症候群）やストレス、肌荒れなど、普段以上に心身の不調に苦慮する人も多いのではないでしょうか。心や体の揺らぎを調えてくれる、注目のフェムテック＆フェムケアグッズを紹介します。
お腹ポカポカ温活グッズ
最大約44℃の温熱ヒーターと、筋肉を心地よく刺激するEMSを搭載したマシン。温熱と刺激のダブル効果で、冷えが気になるお腹や腰を内側からじんわり温めてくれます。ショーツに引っ掛けるだけで固定でき、服の上から目立ちにくいスリムなフォルムもうれしいポイントです。
「フェムオンテック 温プレートEMS/ルルドボーテ」（9900円）
デリケートゾーンケア
繊細で複雑なデリケートゾーンに特化したケア用品。植物成分や精油、pH値（酸性・アルカリ性を示す尺度）にこだわり、優しく洗っても潤いをキープできるウォッシュ、保湿用のミストやクリームなどがそろいます。
「インティメイトシリーズ/Waphyto」（左から、インティメイト ブライトニングクリーム30ｇ 7700円、インティメイト フォーミングウォッシュ150ml 2750円、インティメイト ミスト30 ml 3300円）
乳酸菌で内側からアプローチ
デリケートゾーンの常在菌であるフェミニンフローラに着目した、膣エイジングケアブランドの商品。膣内の調子を整える機能が報告されている乳酸菌を配合し、かゆみやムレなどの悩みをサポートしてくれます。
「フローラプロテクトサプリ/フェムチャー」（1日1粒目安で30日分 4980円）
生理周期に合わせてお肌ケア
ホルモンバランスの変動に着目したシートマスク。月経期の乾燥、敏感肌をケアする保湿タイプをはじめ、生理周期ごとに適した植物由来成分を配合した種類がそろい、肌の状態に合わせて選べます。
「フェイシャルマスク/Real」（WEEK1～4 各5枚入り 2530円）
良質な睡眠をサポート
健やかな日々のベースとなるのが良質な睡眠。しかし、ホルモンバランスが乱れると、眠りに影響が出ることも。疲れを癒し、敏感になりがちな心身を整えてくれる快眠サポートグッズや、眠りにまつわるアイテムをとり入れて、質の高い睡眠を心がけましょう。
寝る前のひと吹きでリラックス
中医学をもとに、睡眠時の5つの悩みに合わせてブレンドされたオーガニックのエッセンシャルオイルミスト。寝具にひと吹きすれば、香りが緊張を解きほぐし、心地よい睡眠へと導いてくれます。
「essential oil mist/眠れるアロマ専門店kukka」（各4980円）
ナイトスパで体の芯からぽかぽか
ナイトケアビューティーブランドによる、重炭酸バスタブレット。シュワシュワ＆とろりとした湯が、体の芯まで温めて1日の疲れを癒してくれます。肌に潤いを与える美容成分配合です。
「カームナイトドリーミング バスタブレット・リラックスナイトドリーミング バスタブレット/YOLU」（40g×6錠入り各1760円）
目的別サプリでインナーケア
フェムケアに特化したサポートサプリメント。夜の快適性と朝の爽快感をサポートする「HAPPY DREAM」など、悩みに合わせて選べる4種類をラインアップしています。かわいいパッケージで新しい習慣作りを。
「HAPPY DREAM /SELFEM」（60 粒〈30日分〉 2700円）
最後に
かつては悩みを口にしたり、堂々とケア用品を購入したりすることがタブー視されてきた女性特有の健康課題。しかし社会の意識変化の中で、フェムテックという言葉や考え方が浸透し、積極的に取り組む企業や自治体も増えています。
そんな流れが追い風となり、おしゃれに、気軽にフェムテックを取り入れられる商品も増加中。フェムテックを上手に活用し、快適で健やかな日々を実現してみてはいかがでしょうか。
文：花野静恵
この記事は「ケリー5月号」（2024年3月23日発売、ゲイン刊）、「ケリー11月号」（2024年9月23日発売、ゲイン刊）に掲載された記事をもとにしています。情報は取材時点。最新の情報はメーカーのホームページなどでご確認ください。
