寝苦しい夜を乗り切る! ぐっすり眠る、夏のエアコン活用法【専門家解説】

寝苦しい夜を乗り切る! ぐっすり眠る、夏のエアコン活用法【専門家解説】

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夏本番、暑さや湿気のある環境下では、ぐっすり眠れない……という人も多いのではないでしょうか。睡眠不足だと疲れがとれず、仕事や家事、勉強のパフォーマンスが下がってしまうほか、夏バテや熱中症の原因にもなりかねません。ここでは、寝苦しい夏の夜に心地よい睡眠を手に入れるコツを、睡眠の専門家が解説します。

上級睡眠健康指導士 三輪田理恵
三輪田理恵(みわた りえ)
日本睡眠学会正会員・上級睡眠健康指導士・全米NLP協会公認NLPトレーナー
ライターとしてさまざまな分野の記事を執筆しながら、企業・学校・行政などで睡眠やメンタルに関する講座、個別コンサルティングを行う。著書に『なぜ、あの人はよく眠れるのか』(主婦と生活社)。

夏の夜、寝苦しいのはなぜ?

人間の体は、深部体温(体の内部の温度)が下がると眠くなります。そのため、気温が高い夏場は上手く深部体温が下がらず、寝つきが悪くなりがちです。

人間の体は、深部体温(体の内部の温度)が下がると眠くなります。そのため、気温が高い夏場は上手く深部体温が下がらず、寝つきが悪くなりがちです。

まずは、寝室の温度・湿度を工夫して、体温をコントロールしやすい環境をつくりましょう。

エアコンはつけるべき?

質の高い睡眠を得るために最も大切なのは、寝入ってすぐの1、2時間です。エアコンは、寝るタイミングでつけるよりも、寝る30分~1時間前につけ、あらかじめ寝室の温度を下げておくとよいでしょう。寝室が快適な温度になっていることで、スムーズに寝つくことが出来ます。

エアコンが苦手な人は、就寝後2、3時間で切れるようにタイマーを設定しましょう。また、除湿モードを使ったり、接触冷感素材の寝具などをとり入れたりしても体感温度を下げることが出来ます。

寝室にエアコンがない場合は、扇風機を上手に活用してみてください。風が直接体に当たらないように気を付け、寝室の空気を循環させるだけでも涼しく感じられるはずです。

室温は「暑がりの人」に合わせて

家族みんなが同じ部屋で寝る場合、暑がりの人・寒がりの人、エアコンの設定温度をどちらに合わせればいいのか、難しいケースがあります。

家族みんなが同じ部屋で寝る場合、暑がりの人・寒がりの人、エアコンの設定温度をどちらに合わせればいいのか、難しいケースがあります。

そんな時は、暑がりの人に室温を合わせて、寒がりの人はパジャマや布団で温度を調整することをおすすめします。

また、エアコンをつけたまま寝ると、起きた時、手足が冷えていると感じるかもしれません。特に明け方は、1日の中で人の体温が最も下がる時間帯です。冷えが気になる場合は、夏場でも長袖長ズボンで寝ることをおすすめします。綿やシルクなど天然素材のパジャマを選ぶと、体温調整がしやすくなりますよ。

最後に

夏場は日照時間が長くなり、夜遅い時間まで活動して、つい夜更かしをしてしまいがちに。睡眠環境を整えるのと同時に、規則正しい生活を送ることも快眠の基本です。ぐっすり眠って、暑い夏も元気に過ごしてくださいね。

 

取材・文 きずなネット編集部

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