2026年4月、名古屋港にオープンした庭園施設「Megrass Garden Nagoya(メグラスガーデン ナゴヤ)」。1日として同じ風景はない‟365の季節を持つガーデン”をコンセプトに、1年を通じておよそ450品種もの植物が咲き誇ります。
コンパクトな敷地に個性豊かな植物がギュッと詰め込まれていて、子どもと一緒でも1~2時間で散策できます。自然の中で親子の会話も弾みそう。そんなMegrass Garden Nagoyaを訪ねました。
植物の一生を愛でるガーデン
Megrass Garden Nagoyaは、20年以上親しまれてきた「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」をリニューアルし、新たに誕生した庭園施設です。いつ訪れても季節の移ろいが楽しめるようデザインされたガーデンは、日本初の女性樹木医でガーデンプロデューサーの塚本こなみさん、ガーデンデザイナーの小倉珠子さんが手がけたことでも注目を集めています。

ガーデンは6つのエリアからなり、「植物の一生を愛でる」という価値観のもとつくられています。春に芽吹いて、夏に花を咲かせ、秋になると種をつけ、冬には枯れ姿に――。1年を通じて多彩な植物が咲きつないでいく‟花のリレー”が楽しめます。
編集部が訪れたのは、5月中旬の平日。快晴で少し汗ばむくらいの陽気でしたが、休憩をとりつつ、2時間ほどかけて園内をめぐりました。
入園料は季節によって変動
まずは入園ゲートすぐのガーデンハウスでチケットを購入※。英国風のクラシックな建物で、2階はフリーラウンジとして開放されているので、歩き疲れたら休憩もできますよ。
入園料は花の見ごろによって変動し、編集部が訪れた日は大人1000円、小中学生500円でした。詳しくは公式サイトで確認してください。チケットを購入したら、いよいよガーデンエリアへ。
※オンラインチケットを事前に購入することも可能です
ガーデンを一望できる広場
ガーデンハウスを抜けると、ガーデン全体が一望できる「見晴らしの広場」が広がります。さわやかな開放感とともに、色とりどりの植物が1度に目に飛び込んできて、まるで1枚の絵画を見ているよう。その光景にさっそく圧倒されてしまいました。

ガーデンの中央には水辺があり、そこに浮かぶ円形劇場では今後、音楽イベントなども開かれるそう。ガーデンを背景に音楽鑑賞なんて、想像しただけでワクワクしますよね。

また、夏場には地面からミストが吹き出す、涼やかな演出も。幻想的なミストに包まれ、子どもたちも喜びそうです。
宿根草が彩る花の谷
続いて、個性豊かな宿根草(しゅっこんそう)が彩る「花の谷」をめぐります。

1度植えれば毎年花を咲かせる多年性の植物。その多くが春になると芽吹き、初夏から秋にかけ花を咲かせて種をつけ、冬になると枯れて休眠に入ります。花の咲いている姿だけでなく、芽吹きから枯れ姿まで、季節ごとにさまざまな姿を楽しめるのが特徴です。
メグラスガーデンでは植栽の80%に宿根草を採用しており、寿命が来るまで何度も花を咲かせるサステナブルなガーデンです。ほかにも、リニューアル工事で出た廃材を多孔質(たこうしつ)ベンチとしてデザインして再利用するなど、環境に配慮した設計になっています。

途中、鮮やかな青色が目を引くガゼボ(洋風の東屋)に座って、ほっと一息。大きく深呼吸すると、花のいい香りに癒されます。
園内はいたる所にベンチが置かれているので、お気に入りのベンチを見つけ、風景を味わってみてください。園内のカフェでテイクアウトできるほか、飲食物の持ち込みも可能なので、ピクニック気分で食事をするのも楽しそうです。
生命力あふれるガーデン
そのまま水辺を歩くと、「光のグラベルガーデン」にたどり着きました。グラベル(砂利)に暑さや乾燥に強い宿根草と多肉植物が植えられ、近年の厳しい気象環境でもぐんぐん育つのだとか。白いグラベルが太陽光を反射し、明るく、生き生きとした雰囲気が漂います。

そのまま奥へと進むと、先ほどまでの開放的な雰囲気とは一転、グラスや花たちが、まるで海のさざ波のように揺れる「そよ風のメドウ&トピアリー」のエリア。

「トピアリー」とは、常緑樹や低木を刈り込んで、立体的に形づくられた植物のアートのこと。同園の海に面したロケーションから、日本の伝統模様である「青海波(せいがいは)に千鳥」に着想を得たという、鳥の形をした木々が目を楽しませてくれます。たくさんの鳥たちの中から、親子で‟お気に入りの1羽”を探してみるのも面白そうですね。
期間限定 秘密の花園

そして、いよいよ期間限定で楽しめる「秘密の花園」に潜入! 約3mの石積みの門扉の先にある、春にだけ公開※されている特別なエリアです。
石積みの門扉は、イギリスで約300年前に使われていたアンティークの石を輸入し、さらにイギリスの伝統技巧を習得した職人たちの手作業で仕上げられたものなんだとか。ガーデンでも圧倒的な存在感を漂わせていました。

胸を高鳴らせながら足を踏み入れると、色も形もさまざまな花が生き生きと咲き誇り、まるで映画のワンシーンに迷い込んだようです。1歩進むごとに風景が変わり、花の世界に没入できます。
毎年、植え替える1年草の種類や色合いが変わるので、この光景を見られるのは今だけ。ぜひ公開中に足を運んでみてください。
※公開は春分の日から6月頃まで(予定)。花の見ごろによって変わるため、詳細は公式サイトで確認してください
休憩を兼ねて木陰を散策

秘密の花園を満喫した後は、「こもれびの小径」を散策。木々の合間から柔らかな木漏れ日が差しこみ、足元には日陰を好む植物たちが根付いています。木陰が続くエリアなので、暑い日に休憩を兼ねて歩いてみるのもいいかもしれませんね。
メグラスガーデナーによるツアー
ガーデンの管理や手入れを行う「メグラスガーデナー」によるガイドツアーも開催しています(定員25人)。園内を一緒にめぐりながら、植物の魅力や見どころを教えてくれるので、より深く味わうことができます。希望者はガーデンハウスで申し込みのうえ、参加してください。

こだわりのカフェ&ショップ
ガーデンの散策を楽しんだ後は、ガーデンハウス1階のカフェ「Me-Stand(ミースタンド)」でひと休み。

人気の紅茶専門店「TEAPOND」の香り豊かな紅茶と焼き立てのスコーンなどが楽しめるティースタンドです。サンドウィッチなどの軽食もあり、メニューはすべてテイクアウト可能。ガーデン内のベンチに座って、植物を眺めながら食べるのもいいですね。

また、休日には園内にキッチンカーが登場することも! 気分に合わせてセレクトしてみてください。
カフェに隣接する「Me-Select(ミーセレクト)」は、植物や花をテーマにしたセレクトショップです。ガーデングッズや生活雑貨など、センスのいい商品が並びます。クッキーや手ぬぐいなどのオリジナル商品はお土産にもおすすめですよ。
「Me-Stand」で提供しているTEAPONDの紅茶も購入できます
最後に

季節ごとにさまざまな表情を見せてくれるMegrass Garden Nagoya。1日として同じ風景はない‟365の季節を持つガーデン”は何度でも足を運びたくなります。
親子で一緒にめぐると、「このお花、かわいいね」「何ていう名前だろう?」と、子どもの好奇心がかき立てられるかも。ぜひ名古屋港に誕生した新スポットに、お出かけしてみてください。
取材・文:きずなネットよみものWeb編集部
写真:太田昌宏(スタジオアッシュ)
【問い合わせ】052-870-6650
【場所】愛知県名古屋市港区潮見町42
【時間】9:30〜17:00(12月は16:00まで、最終入園は閉園の30分前まで)
【休園日】⽕曜(6⽉、9⽉〜12月25日、3月1日〜3月20日)、⽕曜・⽔曜(7⽉、8⽉)、冬季休園(12月26日〜2⽉)
【駐車場】あり(300円※)
【公式サイト】https://megrassgarden-n.com/
【アクセス】伊勢湾岸自動車道「名港潮見IC」から車で約5分、金山駅からバス「メグラスガーデンナゴヤ」行きで約30分「メグラスガーデンナゴヤ」下車、徒歩約3分
【料金】<「秘密の花園」公開期間>⼤⼈1000円、⼩中学⽣500円 <8月、9月>大人500円、小中学生無料 <それ以外の期間>大人600円、小中学生300円
※「秘密の花園」公開期間は春分の日~6月(予定)。ただし花の見ごろによって変わります。詳細は公式サイトを確認してください
※休園日が祝日の場合、祝日は開園し、翌日以降に休園日を振り替え
※ガーデンカフェおよびガーデンショップでのお買い上げ税込み3500円以上(レシート合算可)で駐車場料金の無料サービスあり




