夏休みが始まりましたね。プールに花火に、楽しみなことがたくさんある一方で、宿題の中でもひときわ手強いのが「自由研究」ではないでしょうか。「何をテーマにしよう」と、真っ白な紙を前にしばらく固まってしまうお子さんも多いはず。
そんなときは、いきなり考え込むよりも、まず本を1冊開いてみるのがおすすめです。本の中には、身の回りにあるのに気づかなかった疑問や、ちょっとした発見のタネがたくさん詰まっています。読んでいるうちに「あ、これ調べてみたい」というテーマが自然と見つかることも。今回は、そんなテーマ探しの入口にぴったりな3冊をご紹介します。
名古屋市の書店「文喫 栄」で児童書コーナーを担当する、木下真紀さんのコメントもあわせてお楽しみください。
※本の画像をクリックすると出版社のサイトに移ります
小学校低学年におすすめ
「お菓子作りは実験だ!自由研究スイーツ」
著:八木 佳奈
出版社:白泉社
価格:1760円
発売日:2026年7月
サイダーが泡立つ理由やチョコが固まる仕組みなど、身近なおやつの「なぜ」をレシピを通して科学的にひもとく1冊です。
お菓子づくりには、「どうして色が変わるんだろう?」「なんでぷるぷるに固まるのか?」など不思議がたくさん詰まっています。
つくって観察して、美味しく食べながら、自由研究のヒントを見つけて、科学の面白さを楽しめます。
写真やイラストも見やすく、お菓子づくりが初めての人でも、親子で挑戦しやすい内容です。
「どうして?」と考えながらつくることで、いつものおやつの時間がわくわくする実験に変わっていきます。失敗したって、それも立派な発見にしてしまえばいいんです。
レポートの書き方のコツも掲載されていて、この1冊で自由研究はバッチリです!
「きみもできるか⁉ 天才科学者からの挑戦状」
作・絵:マイク・バーフィールド
協力:米村でんじろうサイエンスプロダクション
訳:岡 フリオ 朋子
出版社:ポプラ社
価格:1980円
発売日:2022年6月
歴史上の科学者たちの子ども時代のエピソードを交えながら、身近な物でまねできる実験アイデアを合わせて紹介した本です。
科学者たちが挑んだ不思議な現象や難問を、読者も一緒に考えながら楽しめる1冊です。
アインシュタインにダーウィン、エジソン、ガリレオ・ガリレイなど、天才科学者たちが行った実験に、身近な物を使って楽しく簡単に挑戦できます。
実験アイデアは40以上収録。有名科学者から実はすごい科学者まで幅広く、その業績や子ども時代、失敗エピソードの紹介など科学知識に触れる最初の1冊にぴったり。
「まねっこ」をして、まるで科学者になったような気分を味わって、未来の科学者の一歩を踏み出そう!
小学校高学年におすすめ
「パッケージデザインのひみつ」
監修:公益社団法人 日本パッケージデザイン協会
出版社:グラフィック社
価格:1980円
発売日:2023年5月
日本パッケージデザイン協会の監修のもと、普段何気なく手に取る商品パッケージに隠された使いやすさや工夫の秘密をデザイナーの視点で解き明かします。
私たちが普段何気なく手に取っている商品やパッケージに込められた工夫や思いをわかりやすく紹介している本です。
毎朝飲んでいる牛乳やジュース、歯磨き粉やお菓子など、暮らしに馴染んでいてさりげなく存在しているパッケージをじっくり見る機会は意外と少ないですよね。
私が興味惹かれた箇所は、「おじさん」がキャスティングされた食品パッケージを集めたページです。なぜ「おじさん」がキャスティングされがちなのか? ぜひ手に取って読んでみてください。
この本で紹介された商品を集めて「開けやすさ」「中身を守る工夫」「目立つデザイン」など実際に調べてみることで、普段何気なく見ているパッケージにたくさんの秘密があることに気づくかもしれません。
最後に
夏休みは、身の回りの「なぜ?」にじっくり向き合える貴重な季節。今回紹介した3冊をきっかけに、お子さんが「これ、調べてみたい」と目を輝かせるテーマにきっと出会えるはずです。自由研究が、ただの宿題ではなく、夏の楽しい思い出のひとつになりますように。
この記事は「文喫 栄」の協力のもと、作成しました。

文喫 栄
2024年4月、名古屋・栄の中日ビル2階にオープン。雑誌や小説、絵本、ビジネス書から専門書まで幅広いジャンルを取りそろえ、入場無料の本屋エリアでは気軽に立ち寄って本を購入できる。有料の大喫茶ホールエリアでは、フリードリンクや喫茶メニューを楽しみながら約3万冊の本が読み放題で、自由に楽しむことができる。

