ラーケーションとは?愛知県で新たに導入!みんなの声は?

ラーケーションとは?愛知県で新たに導入!みんなの声は?

2023年9月から愛知県(名古屋市を除く)内の公立校で始まった新制度「ラーケーションの日」。ラーケーションとは、「ラーニング(学習)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた言葉で、保護者の平日休みにあわせて子どもが学校を休み、家族で活動する機会をつくろうという取り組みです。

学校連絡網アプリ「きずなネット」では2023年9月5日~12日に、「ラーケーションの日」に関するアンケートを実施し、1543件の回答が集まりました。その結果について発表します。

ラーケーションとは?

「ラーケーションの日」について、愛知県のホームページでは以下のように紹介されています。

「ラーケーションの日」について、愛知県のホームページでは以下のように紹介されています。

  • 愛知県全体のワーク・ライフ・バランスの充実を目指す、「休み方改革」プロジェクトの中で生まれた「ラーケーションの日」は、「学習(ラーニング)」と「休暇(バケーション)」を組み合わせた愛知県発の新しい学び方・休み方です
  • 校外での自主学習活動であるため、子供は学校に登校しなくても欠席とはならず、「出席停止・忌引等」と同じ扱いとなります
  • 保護者等の休暇に合わせて届け出をし、年に3日まで取ることができます(ただし、2023年度については、2学期以降の実施となるため、2日までとなります)

出典:愛知発の新しい学び方「ラーケーションの日」ポータルサイト

アンケートでは、新たな取り組みである「ラーケーションの日」について、子育て世代のみなさんの声を聞きました。

ラーケーション:アンケート結果

Q. 「ラーケーションの日」の対象の学校(名古屋市を除く愛知県内の公立校)に通っていますか?

Q. 「ラーケーションの日」の対象の学校(名古屋市を除く愛知県内の公立校)に通っていますか?

対象の学校に子どもが通っている保護者……728人
対象外の学校に子どもが通っている保護者……540人
対象外の学校に通っている児童・生徒…50人
対象外の学校の関係者……48人
対象の学校の関係者……32人
対象の学校に通っている児童・生徒……24人
その他……121人
(回答数1543件)

現在のところ、名古屋市は「ラーケーションの日」の導入を見送っています。また、私立学校には適用されないため、対象外の学校に通う子ども・保護者も多くいました。そうした人からは、「名古屋市でも導入してほしい」や「きょうだい間で、対象校・非対象校と別れるのがかわいそう」などの声が寄せられています。

Q.「ラーケーションの日」について、知っていましたか?

Q.「ラーケーションの日」について、知っていましたか?

もともと知っていた……1109人
今回のアンケートがきっかけで知った……379人
知らない・興味がない……55人
(回答数1543件)

対象の学校に通う子ども・保護者はもちろん、対象外の学校に通っている子ども・保護者の中にも「もともと知っていた」と答える人が多く、まだ始まったばかりの制度ではありますが、関心度の高さがうかがえました。

Q.「ラーケーションの日」の導入について、どう思いますか?

Q.「ラーケーションの日」の導入について、どう思いますか?

賛成……941人
反対……149人
どちらでもない……453人
(回答数1543件)

ラーケーションの日の導入に対して、賛成の声が6割を超えた一方で、「反対」や「どちらでもない」を選んだ人もいます。それぞれの意見を紹介します。

ラーケーション:みんなの声

ラーケーションの日の導入に、「賛成」を選んだ人の声

夫婦ともに土日休みではない医療関係の仕事をしていて、なかなか子どもと休みが合いません。さらにコロナの影響もあって、しばらく家族旅行なども出来ておらず、子どもにさみしい思いをさせています。平日に学校を休めれば、親子で過ごす時間が増え、自由度が高まる仕組みだと感じています。
(36歳男性、対象外の学校に子どもが通っている保護者)

部活などをしている子は、そもそも週2日も休みがない。大人だと、当たり前のように「仕事以外のプライベートの時間を充実させましょう」「家族との時間を大切にしよう」などと言われるのに、子どもだと学校以外の時間があまり尊重されていないのは、本当に不思議です。
(39歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

児童生徒が学校を休んで家族で旅行に行くのは良くないと考えている教員は多い。それを変えていくきっかけになると思います。
(51歳女性、対象の学校関係者)

ラーケーションの日の導入に、「反対」「どちらでもない」を選んだ人の意見

いろいろな家庭があるので、「ラーケーション」と言っても、それがかなう子とかなわない子が出てくると思う。「ラーケーション」などとテーマを設けず、単純にいつでも自由に使える、欠席にならない日を作る方がいいのでは?
(55歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

「学校は休んではいけないもの」と考える保護者が減り、子どもを気楽に休ませる保護者が増えている。そのため、わざわざ「ラーケーションの日」を設定しなくても、家庭都合による欠席扱いでもいいと思う。ただ、平日休みの親にとっては、より気軽に休ませられるので、ありがたいのかもしれません。

また、土日だと混むところへ、平日出掛けられるのは利点。しかし、学習の遅れついては不安かも。担任としては休む子が多いと仕事が増えるから、どちらかと言えば反対です。
(47歳女性、対象の学校関係者)

Q.「ラーケーションの日」のに家族でどんなことをしてみたいですか?

Q.「ラーケーションの日」のに家族でどんなことをしてみたいですか?

博物館や水族館、観光地など、休日だと混雑してゆっくり楽しむことができないところに行く。
(55歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

⇒「土日祝だと混雑する場所へ、平日に行きたい」同様という意見が多数寄せられました

今までの旅行は親が計画していたけど、もう子どもも大きくなったので、子ども自身が行きたいところ、やってみたいことを考えて、それを実行したいです。
(52歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

⇒「旅行に行きたい」という声は保護者だけでなく、子どもからも多数寄せられていました

休日とつなげて連休にし、種子島でロケットの打ち上げを見たり、自然や歴史を感じられる場所に行ったり、普段はできない体験をしてみたい。

また、実家が農家ですが、今まではスケジュールが合わずに出来なかった田植えや稲刈りなどの農作業を親子で手伝いたい。
(52歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

子どもが「ポケふた」(ポケモンの絵が描かれたマンホールのふた)を探すのが好きなので、一緒にポケふた探しの旅をしてあげたい。
(35歳女性、対象の学校に子どもが通っている保護者)

最後に

「ラーケーションの日」に関するアンケート結果について、ここでご紹介したのはごく一部です。まだ始まったばかりの制度ですが、さまざまな意見が寄せられ、関心度の高さがうかがえました。

……
【回答者データ】
回答数:1543人
性別:男性14%、女性84%、無回答2%
年齢:9歳以下1%、10歳代2%、20歳代1%、30歳代20%、40歳代56%、50歳代16%、60歳代2%、70歳以上1%

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