3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。
読者からのメッセージ
読者(47歳、女性)の方から
小6と小3、2人の娘のママです。まだ2人とも小学生なのでスマホを持たせておらず、お友達との連絡は学校でしてくるか、「どうしても」という時はママ同士が連絡を取り合って、子どもに伝えています。キッズ携帯なども持たせていません。
ただ、長女の周りのお友達を見ていると、半分くらいはスマホかキッズ携帯を持っているようで、本人も「スマホがほしい」と言い出しました。
長女はもう来春から中学生だし、夫とも「そろそろお姉ちゃんには持たせようか」と話しているのですが、親の目の届かないところで、何かトラブルに巻き込まれてしまわないか心配です。一方で中学に入るとクラスや部活動などの連絡がLINEで回ってくると聞き、スマホを持っていないことで仲間外れにされたり、疎外感を抱いたりするかもしれません。
子どもにスマホを持たせる前に、親子で話し合っておくべきことはありますか? 堀江さんのお宅で実践していることがあれば、教えてください。
堀江さんのメッセージ
うちの場合、子どもだけで習い事に行く日があったので、小学生からキッズ携帯を持たせていました。携帯のGPS機能を使って、子どもが今どこにいるのか確認できるのは、やっぱり安心ですよね。スマホを持ち、友だちと自由に連絡をとれるようにしたのは、中学生になってからです。
これからの時代、スマホやパソコンを使わずに生きていけないですよね。そうした機器に慣れるという意味では、早いうちからスマホを使わせるのもありだと思います。それに、今ってどこのクラスや部活でもLINEグループがあって、たあいのない会話のほかにも、持ち物を確認したり、待ち合わせの時間を決めたり、大切なコミュニケーションツールになっています。
一方で、コミュニケーションの場がリアルからオンラインに変わり、「文字」だけでやり取りすることで誤解が生じ、トラブルになることもあります。また、オンラインになることで、大人の目が届きにくくなっていることも確かなので、こちらのママさんが「何かのトラブルに巻き込まれたら……」と心配する気持ちもよく分かります。
その分、親たちは注意深く見守らなくてはなりません。例えば、うちではリビングでしかスマホを使えない決まりになっています。そして、いつでも私たち親がスマホをチェックできるよう、子どもたちにはロックをかけないように言っています。
実際に子どものスマホを内緒でのぞき見たことはないですが、そう言っておくことで、「親に見られてはまずいようなことをしない」という抑止力になればと思っています。高1の長女には細かいルールは作っていませんが、中1の次女、小4の長男に関しては、まだ親の管理が必要だと考えています。
スマホの使い過ぎも気になりますよね。うちは子どものスマホに「見守りアプリ」を入れていて、利用時間や使えるアプリを制限していて、親のスマホからも利用状況が確認できます。次女の場合、朝6時半から夜8時の間に、トータルで1時間だけ使えるというルールです。ルールは年齢や状況に応じて、親子で話し合って決めるようにしています。
これからの時代、スマホやパソコンのスキルは、必ず将来の役に立ちます。瞬時に世界とつながることができ、たくさんの情報を手に入れられるので、使い方次第で無限に可能性が広がります。それだけに、使い方を間違えてしまうと恐いですよね。
「知らない人と連絡先の交換はしない」「1度ネットに書き込んだことは一生消えない」など、事前にしっかりとお子さんに伝えたうえで、親子で使い方のルールを決め、娘さんのスマホデビューを迎えてください。応援しています!
ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。
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