【お仕事インタビュー】ラジオDJ

【お仕事インタビュー】ラジオDJ

将来の夢は何ですか?すでに決まっている人も、まだ決まってない人も。きずなネットでは、進路選択や職業選びの参考に、実際にその仕事について活躍している方へのインタビューをおこない、ご紹介しています。
第3回目は、ラジオDJとして活躍する堀江美穂さんにお話を伺いました。
ZIP-FMのミュージック・ナビゲーターを19年勤め、現在はFM AICHIと愛知北エフエム放送で番組を持たれているので、ご存知の方も多いかもしれません。
働く人の生の声を聴くことで、将来の夢、やりたいことを見つけるきっかけになればと思います。

堀江 美穂 (ほりえ みほ)さん
堀江 美穂 (ほりえ みほ)さん

45歳/20年目 名古屋市出身
ラジオDJ、研修講師、司会業
Miho Horie Instagram

子どもの頃の夢は?

明確になりたい職業があったわけではないのですが、小学生の頃から「アメリカに行きたい!」と思っていて、小学校の卒業文集にもそのように書いていました。

日曜洋画劇場も観たり、洋楽を聴いたり、アメリカの雰囲気や英語の音などに憧れていて、高校卒業後は「アメリカに行く!」と決めていました。
特に英語が得意だったわけでもありません。高校3年生の進路相談で「アメリカの大学に行きたい」と言ったら、担任の先生に肩をつかまれて「考え直せ」と止められたことをよく覚えています。
それでもアメリカの大学に行きたくて、自分で調べ、資料を取り寄せ、親を説得して、高校卒業後はアメリカの大学に進学しました。

この仕事についたきっかけは?

「ZIP-FMミュージック・ナビゲーター・コンテスト」でグランプリを受賞したことがきっかけです。

アメリカの大学では4年間、広告やコミュニケーションについて学び、学位を取得。そのままアメリカでの就職も考えましたが、ビザの関係で断念。日本に帰国し広告会社で働いていました。
2年ほど働き、自分がやりたい仕事とやれない仕事の間でモヤモヤしていた時にナビゲーター・コンテストのことを知ります。締切りまで1週間しかなかったのですが、自宅の音楽プレイヤーを総動員し、見よう見まねでデモテープを制作し応募。最終面接で残った10名のうち8名はマネージャーさんのいるプロの方で、まさか自分が選ばれるとは思っていなかったのですが、グランプリに選んでいただきました。
グランプリ受賞=番組を持たせてもらえる、というわけではないのですが、運よく番組も持たせていただきラジオDJになりました。

雑誌の取材で「どうして堀江さんがグランプリだったのですか?」と聞かれた時、ZIP-FMの方は30秒ほど間があった後に一言「元気があったので(笑)」と答えていました。
結局のところ、何がよかったのかはよく分からないのですが、このようなご縁が現在の仕事につながっています。

仕事内容は?

FM AICHIと愛知北エフエム放送で担当番組を持っているのと、その他不定期で司会業や講師業、ナレーションのお仕事もしています。

【1日の流れの例】※収録のある日
9:30 自宅を出る
11:00 スタジオ入り、打ち合わせ等
12:00 生放送番組開始
14:00 生放送番組終了
15:00 取材・収録
17:00 終了
18:00 自宅に帰宅

ある日は早朝から取材へ出たり、ある日は自宅で終日新譜を聴き原稿を書いたりなど、日によってスケジュールは大きく変わりますが、仕事終わりに流行りのお店や注目のスポットに遊びに行ったり、ライブに行ったりすることも。
お話の中でのネタにもなるので、たくさんの経験を積むことを心がけています。

この仕事につくために努力したことは?

一般的にはナレーションスクールやアナウンサースクールに通ったり、事務所に所属をしたりする方がほとんどですが、私の場合は最初から現在まで事務所には所属せず、フリーで活動しています。
もちろんこの仕事についてからは発声の練習などもしましたが、この仕事につくために…というのは特にないです。
ただ、学生時代のアメリカでの経験はいきているかもしれません。
授業で学んだ広告学やコミュニケーションで「伝え方」や「言葉の使い方」に向き合ったことや、寮生活をしていた中でルームメイトにどのように伝えるかなど。
高校生の時までは人前で話す機会も特になかった中で、大学4年間アメリカ生活で揉まれて積み上げたことが、振り返ってみると今につながっているように思います。

この仕事の楽しいところは?

リスナーさんと繋がりです。ラジオの向こうで聴いてくださっている方は、料理をしているかもしれないし、ベッドの上でゴロゴロしているかもしれない。泣いているかもしれないし、笑っているかもしれない。発信はマイクからですが、音を通してたくさんの方と繋がり、リスナーさんがラジオに参加して、一緒に番組を作っていけることがとても楽しいです。

この仕事の大変なところは?

音だけ…という少ない情報の中で、どれだけ気持ちや想いを乗せられるかは難しさを感じます。
また、例えば「残り○秒」というような状況でどんな言葉を使ってどう伝えるか、など生放送では瞬間的に考え、話し続けなければいけないので常に頭も心もフル回転です。
どんな話題にも自分の中のネタの引き出しを探り、トークすることはとても難しいですが楽しいことでもあります。

仕事をする中で大切にしていることは?

「いつも楽しく」そして「ウソをつかないこと」ですかね。
私自身もよくラジオを聴くのですが、番組にはその人の魅力が出ると思っています。
そのため、ありのまま自分の想いや自分の気持ちを伝えることを心がけています。

将来の目標や夢は?

まだまだお会いしたい、インタビューしたいアーティストの方もたくさんいますし、私が見聞きした素晴らしい楽曲、素敵な場所、面白い事件などをお伝えし続けたいと思っていますが、個人的な夢は海外、特にカナダで暮らしたいですね。
以前に取材で行ったカナダがとても素敵だったので、将来ここで暮らせたらなと思いました。
今の仕事はスタジオまで足を運んでいるのですが、技術的には自宅からだけでなく、世界のどこからでもラジオ配信をおこなうことが可能になっています。
自分の夢だけで言うのであれば、カナダでのんびり暮らし、現地からラジオ配信するなど。おばあちゃんになって入れ歯になってもずっと、1人でも多くの方の心に届くような面白いラジオ番組を続けられたらうれしいです。

将来、この仕事に就きたい人へのアドバイス

ラジオDJのお仕事は華やかに見えるかもしれませんが、とても厳しい世界でもあります。
現在ラジオDJ一本で仕事をしている人は少なくて、司会やナレーションなど他のお仕事をされている方が多いです。
たくさんの経験をすることが、話のネタとしてもラジオDJの仕事にいきてくると思います。
私自身はラジオDJを目指したわけではないのですが・・・続きは、「きずなネット」アプリで読むことができます。

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