食育は食器から!子供の食事時間を楽しくおいしく

食育は食器から!子供の食事時間を楽しくおいしく

コロナ禍でおうち時間が増え、食事の回数も増えると、お母さんたちは食事だけで重労働ですよね。一生懸命作っても、思うように食べてもらえなかったり、好きなものだけ出すと栄養バランスが気になったり、モヤモヤ、イライラ・・・実は子供たちは味が嫌いで食べなくなるだけではないのです。食べ物を盛り付ける器によって味の感じ方が変わることがわかっています。子供が楽しくおいしく食事できる食器とは?また、その選び方をご紹介します。

脇坂 詩乃(わきさか しの)

筆者:脇坂 詩乃(わきさか しの)
愛知県岡崎市出身。大学で陶磁器を学び、卒業後、瀬戸、美濃、萬古焼の産地の商社に15年勤める。たくさんの窯元の物づくりに携わりながら、より器のことが大好きになり、実際に使うことで、器でおいしさが変わること、それは見た目以外にも人だからこそ感じられる感覚、感性があるからだと気づき、もっと器の機能や役割、魅力を使う人に知ってもらいたいと2019年に独立。器と食べるモノ、コトとのより良い関係を作ることを理念に使いたい人に合わせた器の提案、土鍋でご飯を炊くイベントや、ぬりえして自分だけのお皿を作るワークショップをしています。

「おいしい」は味だけじゃない?

味だけじゃない、というと、香りはもちろん、料理の温度や見た目など色々想像がつくと思います。そして緊張したり、嫌なことがあったり、気持ちが落ち着かない時、「味がしなかった」という経験は大人でもあると思います。さらに、食べやすさ、手触り、口あたり、量、というのも「おいしい」を感じる一因となり、この部分を器、特に陶磁器の器が大きな役割を担っています。

お皿で味が変わるのはなぜ?

実際に同じ食事を色の違うお皿で子供たちが食べた時に、おいしいと答えたお皿が色によって違う

お皿で味が変わる。まだまだ迷信のように思われていますが、実際に同じ食事を色の違うお皿で子供たちが食べた時に、おいしいと答えたお皿が色によって違う、といった結果が出ています。そして陶磁器の場合、素材や形、加飾方法だけでもたくさんありますが、目には見えない情報もたくさんあります。

ある程度の重さがあり、素材によって違う手触りや口あたり、ゆっくりと伝わる器の温かさ、スプーンやお箸の当たる音、器に盛られた量など、それらの一見”味”に関わらないような感覚が心地よいかどうか、を人は瞬時に判断して、総合して「おいしい」と感じています。
それほどに人は感覚、感性に優れていて、小さな子供であればなお、その感性、感覚でおいしさを感じているのです。

大切な食器が割れて気づくこと

とはいえ、小さい子供に割れてしまう危険のある器で食べさせるのは危ないし、ただでさえ忙しいのに、と割れない素材を選んでしまいがちです。私も多分に漏れず、二人の子供にプラスチックと陶磁器のお皿、両方を使って食べさせていました。お皿が割れる度に、もうプラスチックや木のお皿だけにしようかと思うこともありました。

しかしある時、私が誤って娘のお皿を割ってしまい、別のお皿で食事をだしたところ、泣いて訴えられました。
「いつものお皿がいい!なぜ割ってしまったの?」と。
その時に、ああ、この子なりに”お皿”というモノを大切に思う心や、割れたものはもとに戻らないこと。それを悲しいと思う気持ちがちゃんと育ってくれていたのだ、と気づくことができました。と同時に、割れないお皿を使うことで、子供自身が感じることができる機会や経験を奪ってしまっているのでは?と身をもって知ることができました。

2~6歳の子供は”楽しさ”がカギ

やはり楽しく食べられることが一番だと思います。

おいしいことがたくさんの感覚から判断されることをお伝えしてきましたが、やはり楽しく食べられることが一番だと思います。
大人と同じようなものを自分で食べることができるようになる2~6歳の子供は、感性、感覚、好奇心の塊です。
その時期に、大人と同じ割れる器で、時に失敗しながらも、自分で上手に食べる工夫をしたり、お皿に盛られた食事を全部食べられたりすることで、褒められ、食卓の時間を楽しいと思えることが、「おいしい」につながって、元気な心と体を作ることにつながっていきます。

子供の食器の選び方

これを機にお皿を選んでみたい、けれど、どれを選んでいいかわからない。という方は、よく行くお店でお子さんと一緒にまず『お茶碗』から選んでみてください。
直径10㎝、高さ5㎝くらいのものが持ちやすいサイズの目安になります。
まだお子さんが小さくて一人で選べなくても、ぜひ会話をしながら一緒に選んでみてください。毎日食べるご飯の量は食欲のバロメーターになりますし、手で必ず持ち、口にもつけるので、たくさんの感覚が身につきます。
お子さんと一緒に選ぶことで、自分で選んだ自分だけの器として大切にする意識が芽生え、お片付けのきっかけにもなります。

最後に

自宅で過ごす時間が増え、以前よりおうちごはんや食回りに関心を持つ方が増えたように感じます。

自宅で過ごす時間が増え、以前よりおうちごはんや食回りに関心を持つ方が増えたように感じます。毎日の食事を子供たちが楽しくおいしく食べてくれると、食卓が明るくなり、笑顔が増え、またおいしく食べてもらいたいというよい循環が生まれます。ごはんがおいしく食べられるということは、体が元気な証拠です。体が元気であれば、心も元気になります。コロナに負けない秘策は器にあり!?器の力をちょこっと借りて、みんなが食事をおいしく楽しめるきっかけになればと思います。

画像出典:株式会社スタジオ・ノア / こども食器ブランド「つむぐ」

文:脇坂詩乃

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