【子育てアドバイス】何度言っても聞いてくれない。子どもを叱るのって何歳から?

【子育てアドバイス】何度言っても聞いてくれない。子どもを叱るのって何歳から?

「〇〇しちゃダメ!」と、毎日毎日、子どもに対して叱っていると、うんざりしてしまいますね。子育てでイライラするのは、何度注意しても子どもが言うことを聞いてくれないとき。特に乳幼児の場合は、「言ってもわからないから」とあきらめモードになってしまうこともありますよね。そんなときは、どうしたらよいのでしょうか。

子育てアドバイザー 高祖常子さん

高祖常子さん(子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント)
資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

ダメなものはダメ!態度は一貫

小さな子どもに対しては「言ってもわからないから」と思うかもしれません。でも、たとえ赤ちゃんでも「ダメ!」と言うと、わからないなりに「!」と、ちょっと動きを止めたり、ママの顔を見たりしますよね。

わが家の長男が赤ちゃんの時、授乳中におっぱいを噛んだことがあります。そのときはとっさに「痛い!やめて」と言いました。授乳経験のある方はわかると思うのですが、赤ちゃんにおっぱいを噛まれると、とても痛いですよね。そのとき長男は、ハッとしたように私の顔を見ました。ちょうど歯が生え始めたころで、つい噛んでしまったんだと思います。
それから2~3度噛まれましたが、その都度「噛んじゃダメ」と言ったら、その後は噛まなくなりました。

例えば、ソファーやテーブルに這い上がったときも、「危ないからダメ」ときっぱり伝えましょう。そのときに、大声で怒鳴りつける必要はありません。「危ないからダメ、おりて」と短くきっぱり伝えるのが基本です。

大声で怒鳴りつけたくないからといって、微笑みながら「やめてー」などと言うのもよくありません。子どもは、自分のしたことにママが反応してくれていると思って楽しくなり、繰り返してしまうことがあります。
「ダメ」は、きっぱり短く伝えるのが基本です。

微笑まず、「ダメ」はきっぱり短く伝えましょう

ある日突然叱られるとどうなる?

もし、小さな子どもに対して「言ってもわからないから」という理由で注意をしなかったとします。そして、「言ったらわかる」ようになってから叱るとどうなるでしょうか?
この場合の「叱られる」子どもの気持ちになって、考えてみましょう。
きっと、ねんねの赤ちゃんは、そうそう叱られることはないと思います。ハイハイしたり、歩いたりする頃になると、いろいろなものに手を伸ばすようになりますよね。きっと、危ないことも知らずにソファーやテーブルに登ってしまうこともあるはず。そんなときに、「言ってもわからないから」という理由で、ママから叱られなかったとします。
そして、ある日突然、叱られる。叱られた理由は、「言ったらわかる」と親が思ったから。そのときの子どもは、どんな気持ちでしょうか?

子どもの年齢と関係なく、叱るときは一貫して同じ態度をとるようにしましょう

今まで、触ったり、這い上がったりしていても、ニコニコしていたママ。それなのに同じことをして、今日から急に「ダメ!」って、怖い顔で怒鳴られる。
子どもは「どうしてだろう?ママは私のこと、嫌いになったのかな?」と、戸惑うのではないでしょうか。親の主観で「言ったらわかる」「言ってもわからない」は、判断できません。子どもの年齢と関係なく、叱るときは一貫して同じ態度をとるようにしましょう。

何度も同じことで叱るとき

では、何度叱っても子どもが困ったことを繰り返す場合、どうしたらよいのでしょうか。
「またやってる!やめなさいって言ったでしょ」と、毎回同じような場面で声をあげることがありますよね。
そんなときは「同じことで、毎回叱っているな」と、まず親自身が「気づく」ことが大事です。忙しい毎日の中でこれを流してしまうと、同じことを繰り返してしまいます。
そして、寝る前や入浴時などのゆっくりした時間に、「同じことで叱らないためには、どうしたらよいか?」を考えてみましょう。

子ども目線でなぜ?を考えてみる

同じことで叱らないためには、つまり「繰り返し起こる困ったこと」をなくせばよいということですよね。

先の例に挙げた「ソファーやテーブルに登って、危ないから叱る」場合。考えるべきは、「なぜ毎回、子どもがソファーに登ろうとするのか」ということ。子どもの立場になって考えてみるということです。大きい子どもなら、直接理由を聞いてみてもよいでしょう。まだ言葉を話せない子どもの場合は、子どもの気持ちになって考えてみるしかありません。

「伝い歩きができるようになった」
「つかまって足を上げられるようになった」
「ソファーにつかまって足を上げたら、ソファーの上に登れた」
「できた!」
子どもの気持ちとしては、「たまたまつかまっていたソファーに足をかけたら、登れちゃった」という感じでしょう。

困ったことを繰り返さないために

子どもの気持ちになったところで、今度は、困ったことが起こらないように、どうすればよいか考えてみましょう。「困ったこと=ソファーに登ること」ですから、ソファーに登れないようにしたいですよね。

登れないようにするためには、ソファーをしばらくの間、撤収する。あるいは、登れないように後ろ向きに置くなどでしょうか。親としては、ソファーに座れなくて不便かもしれませんが、登れなければ叱ることがなくなります。しばし我慢するのも一案です。

子どもの困ったことを繰り返さないために

やりたい気持ちをかなえる工夫を

子どもの気持ちを考えましたが、「登る」「登れるようになる」というのは運動能力の発達と向上です。子どもの身長を大人に置き換えてみると、ソファーの高さは1メートルくらい。その高さに足をかけてよじ登るというのは、ものすごいことです。今までできなかったことができるようになるというのは、達成感を味わえることでもあります。

子どもの登りたい気持ちをかなえるために、安心して登れるところに連れていくのもひとつの方法です。公園などにあるちょっとした段差でもいいですし、マンションの階段などでもよいかもしれません。

まとめ

子どもが何度伝えても言うことを聞かないとき。繰り返し叱るよりも一緒に笑う回数を増やしたいですよね。ダメなときの「ダメ」は、きっぱりと伝える。毎日叱っているなら、叱らないで済む方法を考えてみる。ぜひ、そんな視点で接して、子どもとの時間を楽しんでください。

文:高祖 常子

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