サスティナブルファッションとは?具体的な6つの取り組み例

サスティナブルファッションとは?具体的な6つの取り組み例

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ファッションの分野で持続可能な社会を目指すのがサスティナブルファッションです。サスティナブルな暮らしのために私たちが具体的にできることは、服のリユース・リサイクルだけではありません。持続可能な社会をつくるためにできる、サスティナブルな服選びのコツや、エシカル消費との違いなどについて解説します。

サスティナブルファッションとは

サスティナブルファッションは、ファッションの分野での持続可能な社会を目指す取り組みです

サスティナブルファッションは、ファッションの分野での持続可能な社会を目指す取り組みです。
売れ残った服の大量破棄、被服を作る過程での環境破壊、配慮のない労働環境など。アパレル業界はもともと多くの課題を抱えており、サスティナブルへいち早く取り組んでいます。

リサイクル素材やアニマルフリー素材の使用、労働環境に配慮した工場で作られた服や靴など。さまざまな取り組みの衣類を使うことが、サスティナブルファッションにつながります。

エシカル消費とは

「エシカル」とは、倫理的な・道徳的なという意味の言葉です。
「エシカル消費」という言葉がありますが、これは人や社会、環境などに配慮して買い物することを指します。
関わる人が、正当な賃金を受け取り安全な労働環境で作られたもの、CO2削減など環境に配慮している商品など。人や社会に配慮して作られたものを選ぶのがエシカル消費です。

そして、「エシカルファッション」とは、生産者の安全や環境へ配慮した商品や、オーガニックコットンやリサイクル素材を使用したファッションのこと。
サスティナブルファッションと同じような意味で使われるものの、エシカルファッションは人権問題や動物愛護の意味合いで使われることもあるようです。

親子でできる6つの取り組み例

サスティナブルな暮らしをしていくために、親子で取り組みたいサスティナブルファッション

親子で取り組みたいサスティナブルファッション。具体的なアクションを6つ解説します。

【サスティナブルファッションへのアクション】

  1. 長く使える服を選ぶ
  2. リユースの衣類を使う
  3. 必要なモノだけ買う
  4. サスティナブルな素材の衣類を買う
  5. アニマルフリー商品を選ぶ
  6. フェアトレード認証商品を選ぶ

1.長く使える服を選ぶ

シーズンごとに買い替えていると、クローゼットの服も増えてしまいがちですよね。サスティナブルに暮らすなら、できるだけ長く使える服を選ぶのも大切な視点です。
飽きのこないデザインや色を選ぶ、丈夫な素材を選ぶなど、服選びの基準を見直してみてください。
さらに、お洗濯や保管を工夫する、サイズアウトした子供服はリメイクするなども長く着るコツです。汚れたら適切に洗う、クリーニングに出しすぎない、なども工夫してみましょう。
環境のためになるだけでなく、節約にもつながります。

2.リユースの衣類を使う

服を処分する際にリユースに出すだけでなく、リユースで買うのもサスティナブルな取り組みの一環です。

【リユース服を使う方法】

  • おさがりやフリマなどで手に入れた古着を使う
  • 新品未開封品や廃棄前のタグ付け替え品を買う
  • 服のシェアリングサービスを活用する

子供服をおさがりで譲り受ける、古着ショップで買うなどの方法はリユースの代表例でしょう。ただリユースは古着だけではありません。
新品未開封の商品や、廃棄前の在庫商品もリユース衣類として購入可能。廃棄前の在庫商品はタグが付け替えられ、専門の通販サイトなどで購入できます。
もとの価格よりもお値打ちに販売しているので、自分のファッションにはあまりお金をかけられない子育て世代には、メリットの大きい取り組みですね。
また、服のシェアリングサービスを使うのもリユースの1つです。スタイリストのコーディネートした服が毎月送られてくるシェアサービスや、ハイブランド品やセレモニー服のレンタルなど、買わずに使えるサービスが増えています。
このようなシェアサービスで、いろいろな人と着まわせば、服の寿命は延びますよね。
個人としても、気軽にいろいろな服を試せる上に、経済的なメリットもあるでしょう。

3.必要なモノだけ買う

クローゼットを見回してみると、同じような服がありませんか?流行りにつられたり安さにつられたりして、なんとなく服を買ってしまうことも多いですよね。
そのまま袖を通さずに、クローゼットに眠らせている服も1着や2着ではないはず。
あまり着ないまま破棄するのは、環境にやさしくありません。
服を作るには、原材料から縫製、輸送などあらゆるところで環境への負荷がかかっていると言われています。必要なモノだけ買うことを心がけるだけで、環境への配慮につながるものです。
ベビー服や子供服も、かわいいあまりついつい買ってしまいがちですが、すぐにサイズアウトしてしまうもの。サスティナブルな暮らしを目指すなら、「必要になったら買う」を心がけましょう。

4.サスティナブル素材の衣類を買う

衣類の素材を選ぶのも、サスティナブルな取り組みの1つです。
ペットボトルを原料として再生されたポリエステルやナイロンなどの繊維で作られたリサイクル繊維、綿やとうもろこしなど植物を原料に作られた化学繊維は、代表的なサスティナブルな素材です。
リサイクル繊維というと、大人のリラックスウェアや作業着などに使われるイメージがあるものの、ベビー服や子供服に再生素材を使うグローバルブランドもあります。

5.アニマルフリー商品を選ぶ

革製品やリアルファー、ダウンなど、動物由来の素材が使われているファッションアイテムは多いものです。これらの素材が使われているものは、本物志向で「いいもの」というイメージがありますよね。
しかし環境問題などに配慮するならば、代替え素材で作られたアニマルフリーの商品を選ぶのも1つの選択肢です。
アニマルフリーの素材には、人工皮革、リサイクルダウン、ファーフリーファーなどがあります。

6.フェアトレード認証商品を選ぶ

フェアトレード認証商品を選ぶのも1つの方法です。
フェアトレードラベルは、環境保全や安全な労働環境を目指して適正な価格で継続的に取引されるなど基準を満たした商品につけられます。
チョコレートやコーヒーで見かけることが多いフェアトレードラベルは、実はコットン製品も対象。
フェアトレード認証の基準には、有機栽培の推奨や遺伝子組み換え品の禁止なども含まれています。
これらの基準を満たしている商品であれば、子供服としても安心ですね。
国際フェアトレード認証団体のサイトには、認証製品の紹介や企業名が紹介されていますので参考にしてみてください。

サスティナブルな企業を選ぶには

服を作るには、原材料や製造、輸送、破棄と各段階で環境に負荷がかかっています

服を作るには、原材料や製造、輸送、破棄と各段階で環境に負荷がかかっています。
具体的には、製造や輸送、破棄によるCO2の排出、原材料や製造段階での水質や土壌の汚染などです。
これらの課題に対し、アパレルブランドはどのような取り組みをしているのか、具体的な取り組み例をいくつかご紹介します。
企業の取り組み例を知っておくと、サスティナブルな選択に役立つでしょう。

【ファッション関連企業のサスティナブルな取り組み例】

  • 古着の回収
  • オーガニックコットンや再生繊維の利用
  • 長く着られる仕組みづくり(保証制度やリペアの受付など)
  • 本来破棄されるサンプル品などの販売
  • 再生衣類や雑貨の販売
  • 染色時に使う水の量を削減
  • 女性の労働環境の改善
  • 在庫破棄を失くす適正な在庫管理
  • サプライチェーン全体でサスティナビリティを意識する仕組みづくり

など

着なくなった衣類を回収するお店は、よく見かけるようになりましたよね。
自社製品のみ回収するところもあるので、服を買う際にチェックしておくとよいでしょう。
店頭で回収された服は、自社ブランドの服の素材に活用されたり、海外で必要とする人に贈られたりとさまざまです。

服の素材も、買うときに判断できるポイントです。オーガニックコットンやリサイクル繊維で作られた衣類ももちろんですが、長く着られる素材を選ぶのもサスティナブルでしょう。
1着を長く着るために、服の保証やリペアを強化しているブランドもあります。

その他、環境負荷や人権に配慮した服作りを進める企業もあります。
ただし、これらは、服を見ただけではわかりづらいもの。日頃からよく使うブランドのホームページやSNS、店内の冊子などを確認してみましょう。

まとめ

サスティナブルファッションは、服を買うときにだけ意識するものではありません。

サスティナブルファッションは、服を買うときにだけ意識するものではありません。
1着をできるだけ長く着られるようお洗濯に気を付けたり、着なくなった服はリユースしたりすることも、サスティナブルに暮らす方法です。
流行ものの安い服を買いシーズンごとに買い替えるのではなく、ベーシックな色やデザインの服を選ぶなど、意識を変える必要があるかもしれません。
1着を長く着て必要な量の服だけで暮らせれば、クローゼットも片付きますし節約にもつながります。
子供が小さいうちは特に、おしゃれな服はあまり着られないもの。たまに必要となるおしゃれ着はレンタルするなど、暮らしを工夫してみて下さいね。

参考:
消費者庁│みんなの未来にエシカル消費
環境省│サステナブルファッション

文:COE LOG編集部

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