周囲の変化に敏感で繊細…そんな性格的な特性を、HSP(Highly Sensitive Person)と言います。HSPの人は、繊細すぎるために人間関係や仕事でストレスを抱えてしまうこともありますが、気配り上手で人の気持ちに共感できるなどの強みを持ちます。この記事では、HSPの人の長所をご紹介。日常生活や仕事に取り組む際の参考にしていただけたら嬉しいです。
HSPの人がストレスを感じる理由
HSPの人は軽い雑談だとしても、嫌われないように、そして相手を不快にしないように言葉選びを慎重にします。そして、必要以上に相手を気遣ってしまう結果、疲れてしまうことに。HSPの人は、対人関係に悩み過ぎてしまう特徴があります。
また、人から言われたささいな言葉で傷ついてしまい、自信を失ってしまうこともあるかもしれません。他人との境界線があいまいなため「周りの人が注意されていると、自分もミスをしたように感じる」「不機嫌な人を見ると動揺する」ということも。
これらの原因から、HSPの人はストレスを感じやすいと言われています。
あなたはHSP気質?下記でチェック!
- □ 人間関係にひどく疲れる
- □ 人の顔色がいつも気になってしまう
- □ 近くの人のくしゃみや咳払いに大げさに驚いてしまう
- □ 一度にたくさんの仕事を頼まれると不快に感じる
- □ 人に見られながら作業をすると失敗してしまう
- □ ミスがないか常に気になってしまう
- □ 仕事や作業のスピードが周りの人よりも遅い
- □ 空腹になると集中できなくなる
当てはまるものが多い場合は、HSPの気質があるかもしれません。HSPの特徴についての詳細は、こちらの記事も参考にしてみてください。
生きづらさを感じてる?それってHSPかも…特徴と対処法
HSPの5つの長所
いつも周りを気遣い、ささいなことも気になるHSPの気質を持つ人。生きづらさを感じる場面もあるかもしれませんが、HSPならではの長所もたくさんあります。
長所を活かせば、多くの人の役に立てたり、自分自身ももっと生きやすくなるはず。
もちろん個人差はありますが、ここでは、HSPの気質を持つ人の長所を5つご紹介します。
気配り上手でよく気がつく
HSPの人は、いわゆる「空気が読める」タイプで、周りのささいな変化に気づくことができます。気配り上手で、周りからも感謝されることが多いのではないでしょうか。
共感力が高く、人の痛みがわかる
HSPの人は、相手の表情の変化や感情の動きをキャッチして相手の立場に立つことができます。悩んでいる人や困っている人に気づいて、手を差し伸べることができる、優しい人も多いはず。子どもや動物を可愛がることができるのも、共感能力の高さがあるからといえるでしょう。
丁寧に仕事を進める
HSPの人は、細かいことに気づけるため、仕事も丁寧で正確に進めることができます。粘り強く、コツコツ努力できる人も多い傾向があります。
危機管理能力が高い
HSPの人は、物事を深く考えられることができるため、先まわりしてミスや失敗を予測することができます。
そのため、危機管理の視点から、事前にリスクに備えたり、避けたりできる強みがあります。
想像力や感受性が豊か
HSPの人は、五感が鋭いため、想像力や感受性が豊かな人が多いです。他の人が味わうことのできない世界に気づき、感動し、喜びを感じられるのは、素晴らしい長所といえるでしょう。
HSPの長所を活かすには?
HSPの気質を持つ人には、たくさんの長所がありますが、心や体が疲れていると、その良さを活かすことができなくなってしまいます。
ここでは、HSPの人が長所を活かして過ごすために気を付けたい3つのポイントをご紹介します。
疲れた時は無理せず休む
HSPの人は、心身の疲労を感じやすい傾向があります。「みんなも頑張っているから」と、周りに合わせて無理をするのは禁物です。
辛い時は思い切って休むなど、自分のペースで取り組むようにしましょう。
よき相談相手を見つける
日常生活の中では、壁にぶつかったり、悩みや不満が出てきたりするのはよくあること。これらを一人で抱え込んでしまうと、大きなストレスになります。
職場の仲間や家族、友人など、悩みを相談できる人を見つけましょう。話すことで気持ちが整理され、問題が解決することもあります。
適度な距離をとる
HSPの人は、周囲に気を遣い過ぎて疲れてしまう傾向があります。苦手な人とも仲良くなろうと頑張ると、労力を使い果たしてしまうことに。
無理にみんなと仲良くならなくても大丈夫。職場であっても仕事が滞りなく進む関係性が築けていればよいと割り切るようにしましょう。
適度な距離感を保ちながら、本当に必要な時にだけ頑張れば良いのです。
最後に
心の変化に敏感なHSPの人は、繊細な分、疲れを溜め込んでしまうことがあります。
どのような生活をしていても人と接する以上、大なり小なりストレスは抱えてしまうもの。
人と関わりたくない、人と会うと疲れるのはHSP?7つの対処法の記事も参考にして、あらかじめ対策をとることもおすすめです。
苦手なことに必要以上に目を向けるのではなく、長所を活かして過ごすことを心がけてみてくださいね。
文:林日向子
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