年末年始は、長期休みや帰省・旅行などでいつもと生活リズムが変わりやすい時期。コロナ禍で例年と過ごし方が変わっているかもしれませんが、ごちそうを食べる機会も増えるので、どうしても太りやすくなりますよね。お正月早々重たいカラダだと、せっかく新しい年が始まるのにやる気も落ちてしまいます。今回は、そんなお正月太りの原因と対策、解消法をご紹介。ママやパパ、子どもも一緒にできる、リセットするポイントをまとめました。
体重増、そもそもの原因を確認!
お正月明け、体が重いし、鏡で自分の顔を見ると何だかパンパンになっている気が・・・。体重計に乗ってみたら、やっぱり数字が増えている!そんな時に「ダイエットしなきゃ」と慌てた経験、ありませんか?
体重が増えたからといって、突然食事を減らすのはNG。そして、「太った!」と焦ったり、自分を責めたりするのはストレスを大きくするので、ダイエットにはマイナスに働いてしまいます。まずは、原因を理解して、正しく対処することが必要です。
最初におさえておきたいのは「体重が増えた=脂肪が増えた」わけではないということ。体重が増える原因は大きくわけて4つあります。
- 水分の増加
- 便が溜まっている
- 脂肪の増加
- 筋肉の増加
体重増の1~2㎏に一喜一憂する人もいるかもしれませんが、脂肪を1㎏蓄えるには7,200キロカロリーが必要です。短期的に体重が増えたほとんどの場合は、水分の増加か、お通じが悪くてお腹の中に溜まっているケース。
そして、筋肉は脂肪よりも密度が高いので、同じ重さでも筋肉の多い人は締まって見えます。
自分の場合の「体重が増えた」は、どれに該当するのかを考えてみましょう。
太るメカニズムを確認しよう!
特に年末年始は、年越しそばやお餅などで、糖質の多い食事に偏りがち。また、味付けの濃いおせちは塩分を多く含んでいます。塩分や糖分は水分と結びつきやすいため、むくみの元に。そして、野菜などを食べる機会が減れば腸内環境が悪くなり、お通じも滞ってしまいます。お正月太りの原因は、水分のため込み、お腹の中の溜め込みも大きく関わってきます。
また、食べ過ぎたら脂肪となりますが、食べたものがすぐ体に定着するわけではありません。まず、肝臓に運ばれてから、48時間ほどで余分な糖質や脂質が体に蓄えられて脂肪となります。さらに体脂肪として定着するのは2週間ほどかかると言われています。そのため、脂肪が定着する前に早めに対処することが大切です。
早くリセットする方法は?
お正月太りのリセットは「早めにおこなう」ことが最重要ポイントです。2~3日暴飲暴食しても、即座に脂肪にはなりません。脂肪として蓄積する前に、対策をおこなうことが大切です。
以下の3つの点を心がけるようにしましょう。
炭水化物・脂質を減らし、夕食を控えめに
翌朝、胃がもたれている、全く食欲がないなどであれば、朝食は抜いてもよいでしょう。胃腸を休ませてあげることで、内臓の本来の機能が回復します。
ただし、無理は禁物!突然食事を抜き、空腹の時間が長くなると、次の食事の吸収がよくなってしまいます。また、お腹がすきすぎて、ドカ食いにつながることも。
朝食は、白湯や水、ノンカロリーのお茶などでしっかり水分を補給し、もし何かを食べる場合は、野菜や果物を中心にしましょう。
カリウムを多く含む野菜は、余分な水分を排出し、食物繊維が、腸内環境を整えてくれます。
3食をきちんと食べながら、夕食の量を減らすことができればベスト。
食事の質にもこだわり、炭水化物や脂質は控えるようにしましょう。
消化によいものをとり、夕食を食べる時間を1~2時間早めてあげると、寝ている間に胃腸を休めることができますよ。
生活リズムを整える
年末年始は生活リズムが乱れがちですが、睡眠不足や体内時計の乱れは食欲を狂わせ、代謝を落とすことにも繋がります。夜更かしは避け、就寝・起床ともに普段の生活リズムを心がけるようにしましょう。
できる範囲で運動を
年末年始は運動不足になりやすいタイミングでもあります。体を動かさないと消費カロリーが減り、筋肉が落ちて代謝が落ちるのはもちろんのこと。睡眠の質を下げ、ストレスをためこみやすくなります。
理想は午前中に外を散歩すること。お正月休みなので子どもと凧あげや羽子板をするのもいいですね。太陽の光を浴びることで体のリズムが整い、目も覚めてスッキリしますよ。
最後に
せっかくのお正月休み、多少食べ過ぎたとしてもそんなに気にしなくても大丈夫です。大事なのは、できるだけ早く元の生活に戻すこと。お正月太り解消の3つのポイントも「食事・運動・睡眠」です。特別なことをするのではなく、いつもの正しいリズムに戻してリセットすることが大切。これは、大人も子どもも同じです。
気持ちよい心と体で新しい年をスタートできるように。生活リズム・食生活をしっかり整えていってくださいね。
文:三輪田理恵