日常のふとしたタイミングで起きる、夫婦ゲンカや意見の行き違い。パートナーの何気ない一言に、傷ついたり、イライラしたりすることもあるのではないでしょうか。
何でも言い合える仲だとしても、言葉は時に凶器になります。気をつけないと、知らず知らずのうちに夫婦仲に亀裂を生んでしまうことも。今回は、どんなに怒りが湧いても絶対に口走ってはいけない「夫婦仲を悪くする言葉」と、改善のための対策をご紹介します。
相手の家族の悪口を言う
『どういう育て方をされたの?』
『あなたの実家に行きたくない』
『私の実家ではありえない』
自分の両親や兄弟などの悪口を言われるのは、自分自身の悪口を言われるようなもの。その人の人格否定をしているようにも聞こえます。
育ってきた家庭によって、常識はそれぞれ。パートナー自身はもちろんのこと、その家族へのリスペクトも忘れないようにしましょう。
仕事の文句を言う
『仕事と家庭、どちらが大事なの?』
『なんで休みが取れないの?』
『たいして稼げないくせに』
どんなに大変でも、家族や生活のために頑張っている仕事。それなのに、パートナーから労りの言葉をかけられるどころか、仕事の文句を言われてしまうと、やり場のない気持ちになってしまいます。
特に男性は、女性と違って複数のことを同時に考えて進めるマルチタスクが苦手です。家族を大事にしたいと思っていても、仕事と家庭の両立が難しいのが、男性の不器用さ。
パートナーを困らせるような文句は控えるようにしましょう。
友達や趣味の文句を言う
『友達がそんなに大事なの?』
『飲み会ばっかり行っているね』
もっと家族で過ごす時間が欲しいのに…平日は仕事で帰りが遅い上に、休日も出歩かれたら、たまったものではありません。
ですが、飲み会でのコミュニケーションが仕事を進めやすくなることもありますし、趣味の時間、友達との時間がストレス発散にもつながります。
友達や趣味を優先するパートナーに苛立つ気持ちはあっても、文句を言いすぎると夫婦仲は険悪に。家が居心地悪い場所になり、より外出が増えて悪循環になってしまいます。パートナーに寛容な人の方が、夫婦仲を良好に保つことができますよ。
離婚をほのめかすことを言う
『あなたと結婚しなければよかった』
『もっといい人がいたかもしれないのに』
離婚をほのめかす言葉は、本気で離婚をしようと思っている時以外は、口に出さないように。どんなに怒りが爆発しても、ぐっとこらえましょう。離婚に関わる言葉は、パートナーをひどく傷つけて、修復不可能なまでに打ちのめしてしまいます。たとえ、あなたが気を引きたくて言った言葉だとしても逆効果になってしまいます。
相手を一方的に攻める言葉
『あなたのせいでこうなった』
『あなたが悪い』
自分の物差しに当てはめて、パートナーを非難していませんか?相手の言い分を聞かずに、自分の不満だけを言葉にして怒りをぶつけても、スッキリするのは自分だけ。不満ばかりをぶつけられていると、相手は一方的に責められているように感じます。
加えて気をつけたいのは、過去の不満を蒸し返すような言葉です。「あの時はこう言ったのに」と、パートナーを責めても解決にはならないので、避けるようにしましょう。
自分が正しいと決めつけずに、相手の言い分を聞く努力が必要です。
最後に
回答に困るような言葉で追い込んだり、自分の意見を譲らなかったり。また、話し合いから派生して相手の価値観や人格否定をしてしまうと、夫婦仲は一気に崩壊へ向かうと言えます。
パートナーと意見が食い違った時、目の前の議論に勝つか負けるかよりも、夫婦仲良くいられること、家族の幸せの方が大切なはず。論破して意見を通すことよりも、どうしたら良い関係でいられるかを考えてみましょう。
今回挙げた言葉は、仮に言いたくなっても、グッとこらえて。夫婦間で認識の違いが生まれたときは、相手を責めるよりも、理解する気持ちを忘れずに。
自分とは異なる意見、考え方を、受け入れるのが難しい場合も、まずは「違いを認める」ことから始めてみましょう。それだけでも気がラクになるかもしれませんよ。
文:林日向子
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